『就活生は日経新聞を読め』とよく言われる。だが、それまでビジネスや業界ニュースに触れてこなかった人たちにとって、日経新聞を読み続けるのは苦痛だ。
読み続けられたとしても、漫然と最新ニュースを読み流すだけでは就活で役立つ『考え方の引き出し』は増えないだろう。
就活を始める上で日経新聞を購読し始めたけど、やめてしまった人も多いのでは無いだろうか?
この記事では『就活で日経新聞が大いに役立った』と言える俺が日経新聞で就活に役立つ情報を効率的に集め、面接や業界・企業分析に役立てる方法を解説する。

この記事はこんな人にオススメ!
就活始めたけど、日経新聞って読んだほうがいいの?
と思っている大学3~4年生。
日経新聞が就活で役立つ場面は2つ。
日経新聞が就活に役立つ場面は大きく分けて2つある。
- 業界・企業分析
- 面接での質問タイム
日経新聞が就活に役立つ理由は『速報性と具体性』
就活生が業界や企業の情報を得る手段はたくさんある。
『業界地図』や『会社四季報』がある。
もちろん、それらで得られる情報は大きい。
日経新聞が役に立つのは、これらの書籍がカバーしきれない部分だ。
具体的に言うと、『情報の新鮮さ』&『情報の具体度』となる。
情報の新鮮さ
業界地図は大体8月に『次年度分』が発売される。
2022年版は2021年の8月ごろ発売。ということはその情報は2021年に集められる情報だけだ。
その短期間で業界が大きく変わることは無いだろうが、業界の風向きが変わったり、他業界の変化から煽りを受ける事がある。
変化した部分を折り込んで業界分析や企業分析を行わないと、自分の思い描いた社会人像からかけ離れてしまったり、面接でちょっとトンチンカンな事を聞いてしまったりする。
就活は相対評価の面も強いので『情報を取得していない子だな・・・』と思われたら負ける。
情報の具体性
業界地図の情報は『DXが~~~』みたいに代表的な事しか書いていなくて『○○社は△△の部分で☓☓の技術を取り入れ□□の効率を上昇』みたいなところは分からない。
それを得られる情報が『日経新聞』だ。
それらの情報は企業のホームページやニュースでも得られる情報ではあるが、新聞なら専門のライターの知見も織り交ぜて関連項目にまで波及したネタが得られる。
面接においても『抽象的な質問ではなく現実に即した具体例の中に見出した疑問』を訊く事でよく調べてる感が出る。
日経新聞は絶対に『電子版』を使うべき理由
日経新聞を購読する際は絶対に『日経電子版』を使用することをオススメする。
もはや紙の新聞の時代ではない、という理由以上に明確なメリットが存在する。

紙の新聞はただただ効率が悪い
『キーワードでのニュースキュレーション』の活用
正直言ってガチガチのビジネスマン以外、日経新聞の1面の情報など対して重要ではない。
就活生が新聞から得るべき情報は『志望業界・志望企業の情報』のみ。
日経電子版では『企業名』を指定するとその企業に関わるニュースを配信してくれるタブがある。
また、キーワード指定も可能なため『iPhone』のように製品名でのニュース配信も可能。
これで志望業界や志望企業の名前を登録して1日1回確認することで最新の情報が得られる。
『過去記事検索』&『トピック記事』で情報の深堀りが可能
上記の方法で企業情報を読んでいて困ることがある。
それは『その記事の内容が全然理解できない・・・』ということ。
その理由は『過去の出来事を知らない』『そもそも前提の概念を知らない』の2点となる。
これまでの企業や業界の動きが分かっていないと最新情報が分からないのは無理もない。そもそも単語が分からない事には内容の理解が出来ないのも分かると思う。
日経電子版なら過去の記事の検索ができるので、どういう流れて起こった出来事なのかを調べ直し深堀りする事ができる。
また、日経では定期的に特集が組まれ、ある分野について過去の出来事から未来に起こりうる可能性までをさらえる様な記事群もある。志望業界に関わる特集記事を見つけられた場合、増える知識量は莫大だ。
アプリ版限定で更新される『ストーリー』も面白い。
個人的に面白かったのは『マクドナルド 復活の仕事人』
マクドナルドが日本へ進出してからの業績悪化と、そこから復活するための奔走した人々のストーリーを全5回に分けて書き記してある。
仮にマクドを志望している人であれば大いに就活の参考にもなるし、純粋なエンタメとしても楽しめる。
当日の最新ニュースは音声媒体で聞くのがオススメ
先ほど『就活生に最新ニュースは必要ない』と書いたばかりであるが、優先順位は低いものの最新ニュースから業界分析の材料が見つかることもままある。
だから、時間をかけすぎずに重要ニュースのみをさらうことは重要だ。
重要ニュースに取り上げられるのは大きな会社や、ビジネス界に大きな影響を及ぼすような出来事のみが取り上げられるので、どんな業界を志望していたとしても関連したニュースにぶつかる可能性は高くなる。
ポッドキャストアプリで日経ニュースを聞く(無料)
ポッドキャストというのはラジオの様な音声を聞けるサービスのこと。
ラジオとの違いは『放送時間に関わらずいつでも聞ける』ということ。
iPhoneならApple Podcast
アンドロイドならGoogle Podcastでポッドキャストの視聴が可能。
無料で重要ニュースが聞けるし、倍速再生等を活用すれば通勤や通学の時間だけでその日のニュースを軽くさらうことができる。
audiobook.jpの聴き放題で日経ニュースや書籍の朗読が聴ける。
俺は元々『audiobook.jp』という書籍の朗読サービスを使用していて、その中で日経のヘッドラインも聴ける様になっている。
もし『読書で知見を増やしたいけど時間がない』という人がいれば、この機会にこのサービスを使用してみるのも一つの手かもしれない。
現代人は忙しく、手足や脳は常に使用している状態である。空いているのは耳だけだ。
今の生活から何も切り捨てることなく情報収集をするためには耳の活用が必須。
audiobook.jpについて詳しく知りたい方は俺のもう一つのブログの記事を参照してほしい。
日経電子版を少しでも安く利用するにはCOCORO BOOKS
日経電子版は月額4233円と、それなりに高い。それでも使用する価値はあるサービスだ。
だからココでは少しでも安く使用する方法を紹介する。
COCORO BOOKSというSharpがやっている電子書籍サービスを経由することで、COCOROBOOKSポイントでの支払いが可能だ。
COCOROBOOKSポイントは『購入額の10%』をポイント還元してくれるので、このポイントで支払うことで実質10%引きの値段で日経電子版のサービスを利用することが可能。
ここ経由で登録したとしても『日経ID』が発行されるのでCOCOROBOOKSの電子書籍アプリを使わずに、使い勝手の良い公式アプリを利用できるのでオススメだ。
最初の登録の手間を乗り越えれば後は一般ユーザーと何ら変わらない使い勝手だ。
登録手順はCOCOROBOOKS公式に分かりやすく書いてある。
就活に役立つ記事はコチラにも!
今回、あくまでも日経電子版が就活で役に立つ理由と簡単な使い方を解説した記事だ。
実際に得た情報をどの様に落とし込むのかについてはまだまだ触れられていない。
そこを詳しく解説する記事も必要だと思うが、取り急ぎ以下の記事の就活方法論に日経で得た情報を組み合わせて就活を頑張ってもらいたい!
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