【学生必見】資格試験を受けたことがないなら『ITパスポート』がおすすめ!

筆者カナタだ。

今回は高校生〜大学生に向けたおすすめの資格試験を紹介しよう。

『ITパスポート』だ。

この記事はこんな人にオススメ!

  • 将来何をするか漠然としている…
  • 資格試験にちょっと興味がないこともない!
  • あまり勉強が得意でないかも…
目次

ITパスポートとは?

その名の通り、IT技術を扱うパスポート、のような資格試験だ。

ITパスポート(IPA情報処理支援機構へのリンク)

ITパスポート試験(ITパスポートしけん、Information Technology Passport Examination、略称:iパス)は、情報処理の促進に関する法律第29条第1項の規定に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の一区分である国家試験

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

国の指定する情報処理技術者試験のうち、スキルレベル1に該当する。

対象としている受験者は、全ての社会人

IPA公式webサイトより引用

全ての社会人へ向けた試験

IT技術者としての登竜門と言われる、基本情報技術者試験(FE)の受験対象者像が「高度 IT 人材となるために必要な基本的知識・技能をもち,実践的な活用能力を身に付けた者」とされているのに対し、

ITパスポートが対象像としているのは「職業人が共通に備えておくべき情報技術に関する基礎的な知識をもち、情報技術に携わる業務に就くか、担当業務に対して情報技術を活用していこうとする者」

つまり、現代に生きる社会人として身につけておくべき基本的なIT技術についての資格試験だ。

試験内容・形式

設問は全部で100問。全て四肢択一(4つのうち一つを選ぶ)。

試験時間は120分。短い設問を一問あたり約72秒で次々と解いていくスタイルだ。

配点方式はやや特殊だが、だいたい全体の6割の得点が合格ラインとなる。

出題される内容は大きく分けて3つ。

テクノロジ系(IT技術・理論のお話)

出題数は42問

情報理論アルゴリズムソフトウェアからハードウェア

データベースネットワークセキュリティ等、IT技術の基本的なことが問われる。

おそらく初学者にとっては知らない話が三分野の中で一番多いが、それほど難しいことは問われない。

IT初学者なら新しい知識を習得することができて、学んでいて一番楽しい部分だと思う。
どれも基本的なことばかりだが、今時PCやスマホ、ネットなどIT技術に触れない者はいない。身の回りの物の話なので面白いと感じられるはずだ。

マネジメント系(IT技術を企業活動に利用する話)

出題数は20問

プロジェクトマネジメントサービスマネジメント、そして開発技術

現代、企業活動にIT技術は欠かせないものになっている。

IT技術者がプロジェクトを遂行するために何を考えるのか(開発技術・プロジェクトマネジメント)

企業が目標を達成するために、専門家であるIT技術者・情報システム部門とどのような段取りや契約内容を締結するのか(サービスマネジメント)

等、IT技術が実際に使われる際の基本的なことが問われる。

ストラテジ系(普遍的な企業活動の話)

出題数は45問

情報システム戦略経営戦略企業と法務

情報システムを企業が発注する場合、必ずその目的がある。(情報システム戦略)

そしてそれを明確にするための経営分析、市場原理(経営戦略)

それら以前の大前提である企業活動、財務や法務の話(企業と法務)

出題数がこの試験では一番多いことからも分かる通り、IT技術に対する以前の、企業のあり方や考え方が問われる。

IT技術はどんな業界でも企業活動を円滑に行うために用いられる、言わば便利ツール。使いこなすには知識がいる。
それを用いる側の社会人として、企業にまつわる基本的なことが学べる。

必要な勉強時間とその方法

必要な勉強時間はおよそ150時間と言われている。

個人的には早い人なら1ヶ月半ほどで合格ラインも狙うことができると思っている。

まずは読み物感覚で参考書を一読

好きな参考書をまず一読。

おすすめは後にも貼るが、キタミ式イラストIT塾シリーズだ。

初学者に対してわかりやすいイラストが多く、イメージが湧きやすい。

ITパスポートは出題範囲の広いことが特徴
始めから参考書をまる覚えするのは現実的ではないので、網羅性よりわかりやすさで参考書は選ぼう。

『過去問道場』をひたすら解きつつ、解説を読む

次に問題演習だが、情報処理技術者試験では有名なサイト&アプリがある。

その名も過去問道場

ITパスポート試験ドットコム

おおよその内容を参考書で把握したら過去問道場であとはひたすら問題演習を繰り返す。

分野ごとの出題機能、アカウント登録すれば学習履歴・正答率なども記録しておける。

問題ごとの解説も丁寧で、無料で使えるのがおかしいくらい充実したサイトだ。

四肢択一で答える試験という都合上、出題のされ方に一定のパターンがあることに加え、問題として問われやすいポイントから覚えていった方が効率が良い。

本試験は全国で随時開催!気軽に腕試し

後に解説する他の資格にはない利点の一つにもなるかもしれない。

CBT形式(PCで受験)をとっていて、全国各地でほぼ毎週のように受験日が設定されている。

時期にとらわれず勉強を始めて、自信がついたら申し込んで受験する。

あるいは費用はかかってしまうが、合格するか否か不安でも一度チャレンジしてみる!といった風な受け方もあるだろう。

仮に落ちても、次の試験日まで間が開くことがない、というのは勉強したことが無駄にならない点でかなりのメリット。

他の人気資格にはない!ITパスポート独自の魅力

資格試験の話となると「それがどれほど就職で有利になるか」が気になるところだ。

そこは敢えて先に言っておくが、同レベル難易度の他資格と比べてそれほど評価が高い訳ではない。

※(大学・高専等の単位認定の対象だったり、社内評価の基準になっていることはままある。)

しかし内容に目を向ければ、この資格試験には他にはない魅力が沢山ある。

IT技術の基礎を学べる!(そしてその意義)

IT系資格なのだから当たり前なところだが、少し詳しく話をする。

このITパスポートは、ITが何もわからない人が受けるための試験だ。

近年は私が学生だった頃よりも、義務教育課程での情報教育が強化されつつあるという話は聞く。

しかし何やら「プログラミング」がどうたらとかいう話が聞こえてくるあたり、そんなに変わっていないのではないかと思っている。

ちなみにITパスポートでは、プログラミングの知識はほとんど身につかない。必要がないからね。

IT技術としてプログラミングとは何かと言えば、国語の授業に対しての小論文を書くスキルのようなものだ。

基本的なIT技術の知識が不足しているというのは、日本語が満足に読めないことと等しい。

万人にとって重要なのは基礎的なIT技術の知識だということは明白だ。

IT技術が何か特殊な分野の話と思うなかれ。

貴方がこれからの50年を生きる上で、私生活、社会生活問わずずっと貴方と共にある技術の話だ。

ギガが足りないとか言ってる場合ではないのだ。

学生が受ける、あらゆる資格試験の入門に

このITパスポート試験の受験者層はというと、

社会人が6〜7割学生が4〜3割ほどで推移している。

資格試験全体のことを思うと、学生比率がそこそこ高いと言えるだろう。

私はこの記事を主に学生に向けて書いているつもりだ。

そして特に、

学生が最初に受験してみる資格試験として最適だと思っている。

学生に人気がある資格を少し挙げてみよう。

  • TOEIC・TOEFL
  • FP(ファイナンシャルプランナー)
  • 簿記(三級〜)
  • MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
  • 宅建(宅地建物取引士)

どれも非常に有用な資格試験であることは間違いない。

或いはこれら資格の方がITパスポートよりも所得した場合の評価は上かもしれない

ITパスポートはどちらかというと一般教養の部類だ。

所得してもそれで仕事に直接有効に働く資格ではない。

しかし、だからこそ誰にでも最初の一歩目としておすすめしたいのだ。

IT技術を通して、社会のことを広く浅く

TOEIC/TOEFL(英語力)や、MOS(WordやExcel、PowerPoint)は実質的な技能を身につける資格試験だ。

だがこれら技能資格では、実際の企業がどんなものなのかというところが見えてこない。

私がITパスポートを特に学生におすすめしたいと思っている理由がこれ。

学生にとって社会はブラックボックスだ。

イメージが湧かない未知の物に大して人は忌避感を覚える。

いくら授業などでそれを知っていたとしても容易に解消される物ではないだろう。

そんな時、様々な角度からそれを眺めてみることが有効に働く。

ITパスポートならば、IT技術を軸として企業活動の初歩の初歩について触れることができる。

「IT技術」を軸として学ぶからとっつきやすい

学生にとって社会はブラックボックスだという話をした。

そもそも資格試験を受けること自体、「わからないもの」に対して立ち向かう勇気と力を与えてくれる手段と言えるかもしれない。

ここで他の人気資格にもう一度目を向けてみよう。

  • TOEIC・TOEFL
  • FP(ファイナンシャルプランナー)
  • 簿記(三級〜)
  • MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
  • 宅建(宅地建物取引士)

他の資格、なんかとっつき辛くないか?

まずTOEIC/TOEFLは学生ならば誰でも勉強してきた英語だが、有効なスコアを上げるにはそれなりの勉強が必要だ。

簿記3級などは合格率からみるにITパスポートとそう変わらない難易度であるが、経営や財務の話と、「なんとなく受けてみようかな」くらいの気持ちから入るにはちょっとビジネス味が強い。

宅建などは合格率15〜17%と、言うに及ばずハードルが高い。

これらと比べてITパスポートは難易度・内容ともにかなり気軽に勉強し始められる。

IT技術とは先にも言ったが未知のモノではない。

貴方が今使っているスマホまたはPCの話だ。

ちょっと極端な例だが「USB3.0のコネクタはどれか」なんて問題も出題されたりする。

そういった身近な技術たちの知識を深掘りすることで知識欲を満たしつつ、それらIT技術がどのように社会で活用されていくのかという目線で、自然に社会や企業に対して目を向けることができる。

まとめ

初めにITパスポートを受けることで、資格試験に合格したという自信や、

他の様々な資格試験に対するハードルを下げることができる。

まずは参考書を読むだけでも面白い。気軽に挑戦してみてほしい。

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この記事を書いた人

趣味は音楽鑑賞、読書、スマホゲーム。10代〜20代の方をターゲットに「日々の暮らしが少し面白くなる」記事が書けるよう頑張ります!

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