【スマホで読めるよ】平成ネット文化の至宝『やる夫スレ』【コスパ最強の娯楽!】

娯楽が溢れるこの時代。

ちょいと時間を潰すには困らないように思えるが、ひと昔前より最近はなにかと有料サービスの形態が多い。

暇つぶしにSNSを眺めていただけなのにあれよあれよと会員登録、気の迷いからかサブスクが増えては月々の支払いが塵も積もって山のよう。そんな経験はないだろうか。

そんな人におすすめしたいのはネット上に残された名作の数々

今でも小説家になろうであったり、ハーメルンだったり、twitter漫画であったり、創作物語をネット上に公開している場は多くあるが、今回紹介するのは『やる夫スレ』だ。

この記事はこんな人にオススメ!
・やる夫スレを読んだことがない人
・娯楽にかける費用を節約したい人
・みんなが知らない物語を楽しみたい人

目次

やる夫スレの魅力

全く知らない人向けの説明になるが、やる夫スレとはAAと文字を使ってストーリーに仕立てたものを投稿する掲示板サイト2ちゃんねるから始まった文化である。

AA(アスキーアート)…文字を使って絵を表現する技法。顔文字などもこの一種

「やる夫」とは掲示板発祥のキャラクターで、やる夫スレ文化においては彼や同じ掲示板出身のコミカルな見た目のキャラ達が主な登場人物だ。

またAAの作成テクニックが習熟してからは、アニメや漫画のキャラクターが有志らによって再現され、使われるようにもなった。

彼らの姿形を使って「スターシステム」のように書き手が自由なキャラクター像を当てはめて、ストーリーは展開されていく。

彼らの表情の動きや身振り手振り、また特殊効果や背景AAなど、視覚的にはあたかも漫画や絵本を読むような気持ちで楽しむことができる。

文字ベースではないから気軽に読み進められるよ!

また、同じキャラがどの話にも登場しうることが、やる夫スレ独特の読みやすさだ。

主要なやる夫・やらない夫はもとより、元スレ当時流行だったアニメキャラクターは多くのAAが製作され、その枚数が多いがゆえに多くの作者がキャラとして使う。

元からその原作キャラクターを知っていれば二次創作的に楽しめるし、知らなくとも読めば読むほどキャラごとにつけられがちな性格だったり設定だったりを知り、はたまたそれを裏切る意外な中身設定があって面白いと思うこともある。

アニメ・漫画に詳しくなくともOK!(むしろやる夫スレを通して原作を知るまである)

やる夫スレをスマホで楽しむ

AAによる創作が2002年頃に2ちゃんねる上で登場してから現在まで、やる夫スレはPCユーザが執筆し閲覧する文化として発展している。

そのため、そのままではスマホでやる夫スレを読むことができない

元々AA(アスキーアート)主体で描かれているため、そのままやる夫まとめブログへアクセスすると、それを表示する媒体によっては全体が崩れてしまうからだ。

やる夫まとめブログ…「2ちゃんまとめ」などのように、元の掲示板の内容を成形して読みやすくして記事にまとめたブログ群。

しかしながら令和のこの時代、ネットユーザーのうちPCを持ってない者は多いだろうし、たとえ持っていても部屋でごろ寝しながら片手で読んだり、通勤通学の合間の暇つぶしに読んだりもできるスマホはやはり便利…

ということで、やる夫まとめブログに特化したやる夫RSSさんが閲覧用アプリを提供している。

「やる夫RSS+インデックス」https://rss.r401.net/android/ (リンク先はアプリ紹介サイト)

iOSの場合はApp Storeで、Androidはアマゾンアプリストアから無料ダウンロードが可能だ。

お気に入り機能や、記事ごとではなくシリーズまとめての目次が見られたり、このアプリ自体もかなり使いやすい。

ただしこのアプリだけで読みたいものを探すのは困難なので、それは素直にGoogle先生の力を借りて口コミを漁ろう。

探し方については次の項目で手軽なものを挙げるとして、

  1. おすすめ作品をチェックする
  2. 興味あるスレ名をコピペ(URLでも可)
  3. それをアプリの検索にかけて記事を表示
  4. ひたすら読む!

だいたいこのような流れで、好きな作品をいつでもどこでもスマホで楽しめる。

読みたいやる夫スレの探し方

なにはともあれ有名作から

私自身もそれなりに読んできているが、私が紹介するよりGoogle検索で「やる夫 おすすめ」「やる夫 名作」などと調べてみるといい。

数も質もその方が良い。(後ほど私の読んで特に面白かったものもいくつか挙げようと思うが…)

先ほど紹介したやる夫RSSでは新作のまとめ記事を表示してくれる機能もあるが、そこから探すのはよほど読むものがなくなってきてからでいいはず。

どうしてそのように言うかというと、当たり外れが多いからだ。

誤解なきよう、これは決して質がどうのという話ではなく、やる夫スレは多彩なジャンル、短編長編、オリジナル・二次創作etc…

書籍で言えばエッセイと小説と学術本が全て同じ棚に並んでるような状態から読みたい作品を選ぶことになる。

そのどこにハマるかは人それぞれ、と言うわけだ。

最初は有名作をいくつか覗いてみて、気にいったジャンルや作者を知っていこう。

往年の名作を見つけられる『やる夫.jp』で探す

2014年に更新停止してしまったが『やる夫.jp』さんは当時のやる夫まとめブログへのリンクをまとめ、話題となった作品が探しやすいサイトだ。

作品ごとの口コミレビューなども充実しており、読む前にどんな作品か印象を知ることができる。

2010年台頃からこの頃にかけては特にやる夫スレ文化が盛り上がった時期でもあるので、今のGoogle検索では容易に探し出せない過去の名作も多数紹介されているので、興味があれば覗いてみて欲しい。

筆者の環境でアクセスしたところ、スマホ版サイト表示に対応していないようなので「手元にスマホしかない!」という方はChromeなどPC版表示の可能なブラウザで閲覧するといい。

まとめブログ内で探す

おなじまとめブロガーがまとめているやる夫作品はその人の好みが反映されている。

物語風味が強いものだったり、安価形式でその当時の読者が参加していく形式だったり、やる夫で学ぶシリーズetc…

気に入った作品があればそのまとめブログに直でアクセスし、他にどんな作品があるのか覗いてみるがおすすめだ。

やる夫RSSの「最近アクセスの多い作品」で探す

読み始めたばかりの人には基本おすすめしない。

やる夫スレには人気安価シリーズ(特に多い)や昔からのファンが多い作者の話があって、そういう記事はアクセスが伸びやすい。

これらは確かに面白いが、「今まで追ってきたから」「安価形式が好きだから」など、楽しむための前提条件が必要なものが多いのだ。いわば玄人向け。

ある程度色々読んで「最近のやる夫スレってどんなのがあるんだろう」「どんなスレが人気なんだろう」と思い始めた頃に覗いてみるといい。

それでも探すのがめんどくさい人へ

今説明した通りで読みたいとおもってくれた人が好きに探してくれればいいと思うが、やはり勧めるからには具体的にこれを読め!と言われた方が気が進むものかもしれない。

手前味噌ながら私の好みも交えつつ、ジャンルごとに分けておすすめ作品を紹介したい。

ここで言うジャンルとは、物語の内容のことではなくそのやる夫スレがどの形式であるかで分けてあるので、「こんな感じのストーリーが好き!」等の好みとは違うので悪しからず

オリジナル・投下形式

原作がなく、筆者が考えた物語を投稿する形になっているものだ。

特に名作と呼ばれたり、近年ライトノベル化された有名四部作である『朝比奈若葉と○○な彼氏』・『君は死ねない灰かぶりの魔女』・『クレイジー・キッチン』・『アキトはカードを引くようです』などはここに入る。

以下は原作であるやる夫スレまとめ。

翠星石と白饅頭な彼氏(『やる夫が人生でいいじゃない』様)

白頭と灰かぶりの魔女(『やる夫達のいる日常』様)

キッチン【やらない-O】(『それにつけても金のほしさよ』様)

やる夫はカードを引くようです(『100%自分用やる夫まとめ』様)

また筆者の個人的なおすすめは

やる夫はローゼンさん家の家政夫になるようです(『yaruyomi』様)

サバイバルヤルオ(『それにつけても金のほしさよ』様)

また気が向いたら個々のスレを読んだ筆者の感想など付けくわえようと思うが、基本は物語であるので感じるところは人により様々だろう。

少なくともここに紹介したものは全て読みやすい部類なので、気になったものを気軽に読み始めてほしい。

やる夫で学ぶ・シリーズ

こちらは物語でなく、AAのキャラクターをつかって様々の事柄について解説し学べるというのが趣旨のやる夫スレ。

古くからある形式であって、学習漫画を読むような気持ちで知識欲を満たせるのが売りだ。

やる夫がフューラーになるようです(『それにつけても金のほしさよ』様)

やる夫が人間魚雷の指揮官になるようです(『泳ぐやる夫シアター』様)

筆者は歴史系が好きなのでこの二作をおすすめしておく。「泳ぐやる夫シアター」様は学ぶ系の記事が多いのでそちらも覗いてみるといいかも。

歴史に限らず料理、生活、政治・経済や金融、名作アニメの解説etc…題材は何でもあり、比較的短いシリーズなども多いので暇つぶしに読むには最適だろう。(上に紹介した二作は割と長いので注意)

安価形式

『TRPG』というものをご存知だろうか。

簡単に言えば、テーブルゲームで、一つの世界観を設定し参加者がそれぞれに割り当てられたロール(役割)で遊ぶ、コンピュータゲームのRPGの元になった遊びのこと。

やる夫スレのいわゆる安価スレはおそらくその流れ・プレイヤーが盛り上げたと思われるもので、安価(未来のレス番号を指定し、行動を指示すること)によって、読者が参加しながら物語が進んでいく

読者の安価によって即興で話を作り上げて、出来上がった意味不明な物語に皆で腹抱えて笑い転げるライトなものだったり。

はたまたゲームマスタであるスレ主が厳格に定めたルール・シナリオに沿って、スレ住人総出で相談し合って主人公をハッピーエンドに導いたり。

色々あるが、読者が参加する都合上、合いの手まで含めて面白いジャンルであり、掲示板で投下するというやる夫スレ独自の面白さが味わえる。

また読者参加型=ゲーム性が強いとのことで、ファンタジー世界が題材になっていることが多い点、既存ゲームを原作にして安価スレとして遊ぶ場合もあり、ファンタジーライトノベル読者やゲーム好きの人には特におすすめかもしれない。

やる夫は色々な物語を紡ぐようです(リンク先はやる夫wikiの当該記事)

やる夫は崩壊する世界で物語を紡ぐようです(同上)(筆者特におすすめ

やる夫が異世界で前を向いて生きるようです(同上)

やらない夫は3分間を戦い抜くようです(同上)

あとがき〜まとめにかえて〜

この記事を書くためにまとめブログを巡回していて、いくつか閉鎖してしまったブログにも遭遇した。

やる夫スレ文化は私の主観では2010年〜2014年ごろに最も勢いがあり、当時学生だった私の周りも読んでいる者が何人かいたのだが、最近では冒頭でも話したように他コンテンツの方がより手軽であり、当時の私たちのようにまとめブログで読むだけの「ライトな読者」が減少しているように思う。

ライトな読者が減少するということは、わざわざ投下している本スレまで出かけて行って、投下時間に合わせて合いの手を入れたり、雑談所で感想を語り合うといったコアな読者が新規に生まれないことになる。

大抵の場合やる夫スレ作者は社会人であり、その忙しい時間の合間をぬって、趣味である創作の一貫として話を考え、AAを選び、構成し、投下する。

本スレで直接返ってくる反応こそが作者のモチベーションの源である。

本記事では「やる夫スレ」文化へ初心者を導くことを趣旨としたので、本スレ閲覧の方法や新作巡回の方法などは取り上げなかったが、いずれまとめてみようと思う。

この記事を読んだ読者の中で一人でもやる夫スレ鑑賞を趣味としてくれた人がいたら嬉しい。

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この記事を書いた人

趣味は音楽鑑賞、読書、スマホゲーム。10代〜20代の方をターゲットに「日々の暮らしが少し面白くなる」記事が書けるよう頑張ります!

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