執筆者二人のうち、記事ジャンル節操なしのカナタだ。
今日はまたまた私事ながらイヤホンを新調して、その際イヤーピースを付け替えて感じたことがあったのでまとめてみた。
オーデイオ機器に興味のある人は当然自身で試したことがあるだろうし、そこんとこ詳しく突っ込んだ記事などはガジェット系ブログがたくさんあるので、ここではイヤホンなんかとりあえず聞ければいいとか純正イヤーピースしか使ったことないぜ!な人に向けた紹介をやってく。
何故イヤーピースを変えるのか
耳が痛いからだ。
マジでこれが一番。遮音性や音質なんて二の次。
そもそも筆者カナタの予想なのだが、イヤホンが耳に合わない人、イヤホン自体使わなくなる説がある。
今ならBluetoothイヤホンがだいぶ地位を得てきたおかげで、コードもなく快適に、さっとイヤホンを耳の穴にねじ込むだけの、それだけの簡単な作業で完全に自分一人だけの世界が得られる、というのに…
読者の身の回りにもいないだろうか、スマホで動画みる時スピーカーで音垂れ流しマン。
あいつらの7割くらいはイヤホンの付け心地を我慢して使ってる。嘘だ。誰か統計取ってくれ。
フィットしたイヤホンで聴く時間、お風呂より気持ちいい

あなたはイヤホンを最長どれくらいの時間連続使用するだろうか。
いや、それ以前に「何かの音声を集中して聴く」時間ってどのくらいだろうか。
視聴する対象が違えば変わってくるのでなんとも言えないが、例えば映画なら一本2時間弱くらい。
YouTube動画なら大抵長くとも30分、お気に入りのアーティストのアルバムを聴くとしても大体30分〜1時間までに収まるだろう。
つまりだいたいの動画・音楽コンテンツは2時間くらいまでの尺に収まっている。
おそらくこれは人間が続けて集中できる時間がそれくらいなことと無関係ではなくて、逆に言えばあらゆる視聴コンテンツは「そのくらいの時間集中して観てほしい・聴いてほしい」と思って構成されている。
もっと簡単に言えば「2時間集中してくれたら極上の体験を味わせてやるよ!」と言ってるってこと。
さて、音を聴く手段としては他にスピーカーとヘッドフォンがあるが、
「何物にも邪魔されず」(遮音性)
「いつでもどこでも」(利便性)
「お手軽に」(経済性)
この三テンポが揃っているのはイヤホンしかないのだ。
ここで最初の質問に戻ってくるが、あなたはイヤホンを最長どれくらいの時間連続使用しますか?
「2時間以上今も使ってて、特に不便は感じないよ!」という人はいい。
しかし「2時間もつけてたらちょっと耳が痛くなるなあ」と思った人、
あなたの生活はイヤーピースを取り替えることで絶対に向上する。
作り手が意図した通りの世界に没頭してみたくはないか?
安っぽい文句だが騙されたと思って試してみてほしい。ほんとにお風呂入ってる時より気持ちいいから。
イヤーピースの種類
イヤーピース自体は消耗品でもあるので、そこらのドンキでも数百円出せば買えるシロモノだが、何を選ぶにしろ最低限の知識は必要。安かろう悪かろうではないにしても闇雲に探してもダメだ。
大きく素材別に分けるとシリコンタイプとフォームタイプがある。
シリコンタイプ

たぶん純正でついてるのはこっちが多い。
触ったらゴムっぽく弾力性がある。
こちらの利点はいろいろあるが、筆者カナタが使ってみて実感したのは
- 耐久性がある
- 水洗いできる
- 安価
- 音質がクリア
この4点。たぶんこっちで耳にフィットするものが見つけられたら最高。
だから欠点としてはただ一点、耳に合わないととことん駄目。
4つ目に挙げた「音質」の部分も、正しく装着できたら発揮される部分であって、
- 耳に対して大きすぎる→密着するが耳が痛い
- 耳に対して小さすぎる→隙間ができて音スカスカ。何なら外れる
そして人の耳穴の形は完全な円形ではないため、その誤差が大きい場合どのサイズを選んでもフィットしない。
フォームタイプ(ウレタンタイプ)

ちょっとお高めのイヤホン(shureとか)に純正で付いてることが多い。
触ってみると密度の高いスポンジみたいな感じ。
白状してしまうと筆者カナタはこちらタイプの信望者だ。以下利点
- フィット感がすごい
- その副産物として遮音性が高い(耳栓か?ってレベル)
こちらフォームタイプの耳に適合する感は本当にすごい。

この画像にもあるように人の耳穴は円形でないし、外耳道の広がりかたも人によって様々。
シリコンタイプが丸いお椀型になっていたのと比べて、寸胴型になってることが多いこのフォームタイプは耳との接触面が大きいので脱落しにくく、耳の形に合わせて変形するので多少の誤差は問題なし。
さてここまで良い面を強調したがもちろん欠点はあって、
- シリコンタイプに比べて値段が高い
- 耐久性がない(メーカー推奨は大体3ヶ月)
- 水洗い不可
- 音質が変わる(低音〜中音が強調されて、高音が減衰する)
要するにちょっと高級品。
筆者的な感想としては、メーカー推奨の3ヶ月を過ぎて1年くらい使っていたけれど問題なく装着はできていた。
ただしそれから買い替えてみたとき遮音性がぐっと上がったと感じたので、やっぱりヘタれてはいたのだろう。
しかしそれでも使い続けたいと思うほどには快適なので、コスパは悪くない。
試したことのない人は一度使ってみることをオススメする。
イヤーピース選びの際のポイント・注意点
以上でイヤーピース種類別の説明を済ませた上で、実際選ぶときのポイントをここからは筆者の考えも交えて解説しよう。
注意点!
- 自分の使っているイヤホンに適合するかを確認する(公式やレビューで確認)
- Bluetoothイヤホンの場合、ケースに入るようイヤーピース自体のサイズも確認しておく
なんだかんだシリコンタイプはすごい
種類別に解説したときは少しマイナスイメージで言ってしまったが、実際のところシリコンタイプの方が使えるに越したことはないと思っている。
耐久性がよく頻繁に買い替える必要がないこと、音質がクリアで元のイヤホンの特性があまり大きく変化しないことなどがその理由だ。
また安価であるので、とりあえず耳に合うサイズがないかどうか試してみるのは有意義だと思う。
通販サイトを除けば、様々な形・大きさが一揃い試せるセットなどが〜1000円前後で売られているので一通り装着感をみることは容易だ。

しっくりこない!なら一旦試して!『フォームタイプ』
繰り返しになるがシリコンタイプは「ぴったり耳に合う」形を探さないといけない。
イヤーピース自体がさほど変形しないので、合わないとどこか我慢して使い続けることになる。
色々なメーカーを探し回ればそれでもシリコンタイプで自分に合う形状を見つけられるかもしれないが、筆者としてはここで一旦フォームタイプを試してみてほしい。
耐久性・コストに難はあるが、正直ほとんど別物レベルの装着感である。
フォームタイプにも商品ごとにもちろんサイズや形状の違いはある。より快適を目指すならそれも大事だが、おおまかなサイズがあっていれば耳に合わないということはほぼない。
価格はメーカーにもよるが、こちらはセットでなく単一のサイズ形状の商品で800〜1500円程度だ。
まとめ
Bluetoothイヤホンが安価になったり、iPhoneがイヤフォンジャックを廃止したり、ひと昔前と比べて今は無線イヤホンを使っている人が多い。
無線イヤホンは高価であるためかカナル型(耳穴にひっかけるのではなく、ねじ込むタイプ)が多いが、利用者が増えた分「耳に合わないけどとりあえず使ってる」という人も多いのではないかと思う。
序文で書いたように適切なイヤーピースを使うことはなにより快適さもあるが、無理やりつけることで耳を直接痛めたり、音漏れのために必要以上の音量で視聴してしまい、難聴を引き起こしたりする。
それを防止する上でも、例え、
「高いイヤホン使ってる訳でも、音にこだわりがあるわけでもないよ」なんて方でも、是非自分に合ったイヤーピースを使ってほしい。
さて、今回おおまかに分類した他にも、新素材で作られている新ジャンルのイヤーピースも多数登場している。熱可塑性だとか、医療用シリコンだとか…筆者も興味があるのでまた商品記事を書こう。
今回はここまで。
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